子どもに身に着けてほしい力として、『創造性』や『表現力』を挙げる方は多いと思います。
これらの力を育むために、幼いころからリトミックやお絵かきを習わせるべき?なんて声も聞かれるほど。
ただ、「うちの子にはまだ習い事は難しい…」「そもそも経済的に無理…」という方もいるでしょう。
これからの時代、大学入試に記述式の問題が取り入れられたり、就職試験にディベートが課されたりと、『自分の意見をまとめ、表現する力』が求められる機会が多くなってきます。
大学入試はまだまだ先の話としても、例えば幼稚園で「どんぐりさんのおうちを作ろう」なんて課題が出たとき、子どもが真っ白になっちゃった…なんてことにならないためにも、小さいうちから想像力を鍛えておくのはとっても大切。
でも習い事は無理!という方のために、小さい子にも『今すぐ』『手軽に』『お金をかけず』実践できるヒントを5つご紹介します。
① 絵本の読み聞かせ
最も手軽で、かつ効果絶大なのが絵本の読み聞かせ。
親子のスキンシップにも最適ですし、お話を集中して聞くことで集中力も身に着き、まさに一石二鳥、いや三鳥にも四鳥にもなる優れものです。
自分の思いを言葉にするためにはまず言葉を知ることが大切。
絵本の世界で豊かな語彙に触れることで、想像力も表現力も効果的に身に着けることができます。
選ぶ絵本はまずはお子さんが好きなもので大丈夫ですよ。
お気に入りの1冊ばかり読みたがる…という子には、飽きるまで何度も読んであげましょう。
② 外遊び
晴れた日は、外でたっぷり遊びましょう。
公園など広い場所で走ったりよじ登ったり、手足を大きく動かして遊ぶのは脳の発達にも良い影響を与えます。
お絵かきや制作など指先を使った細かな動きは、意外なようですが、身体全体を使った大きな動きを繰り返すことで、徐々に上手くなるんです。
せっかく頭の中にある想像の世界を表現できないと、子どもが制作に苦手意識をもってしまいかねませんよね。
また、小さなお子さんとは近所をただお散歩するのも楽しいもの。
外で四季の変化や動植物に触れ、親子でたくさんお話してください。
③ 本物に触れる
最近聞いた話で、衝撃的だったものがあります。
それが、「最近の子はマッチ売りの少女が理解できない。なぜならマッチを知らないから」というもの。
確かに実生活でマッチを使う機会が減ってるな~、と私も反省し、それからは意図的にマッチやろうそくも使うようにしています。
その他にも、お話には出てくるけど見たことないものや、美しい自然、音楽など、本物に触れさせることはとても大切。
お金を出してコンサートやキャンプに行かなくても、工夫次第でいろんな『本物』に触れさせてあげることができます。
スーパーで「大根は太くて重いのが美味しいよ」「さばといわし、どっちが大きい?今夜は南蛮漬けにしようかな~」なんて独り言みたいに話しながら買い物するだけでもOK。
ちょっと難しいかな?と思うような話でも、子どもはどんどん吸収しています。
④ 『お金』より『時間』を費やす
大人はとかく忙しいですから、子どもにも「早く!早く!」となりがちです。
でも、たまには子どもとゆっくり歩いたり、お話をしたり、遊んだりしてあげてくださいね。
お休みの日、別にどこかお出掛けしなくても、ママやパパとゆっくり過ごすのも子どもにとっては楽しいものです。
そして、いろんな経験をさせてあげてくださいね。
一日に何時間も子どもと過ごす時間が取れないときは、10分でも20分でもいいので子どもと向き合って過ごしてみると、案外いろんな発見があって楽しいもの。
⑤ 子どもの言葉・発想を否定しない
子どもの語彙力はまだ未熟ですから、正しい言葉や文法でないこともしばしば。
ですが、それをいちいち指摘していては、子どもも表現したくなくなってしまいます。
また、子どもの発想は時として大人のナナメ上を行きますから(笑)、とんでもないイタズラに発展したり、「そう来るか!?」とでも言いたくなるような発言をすることも。
それらも全部否定するのではなく、「彼の頭の中で今一体何が起こっているのだ…?」と楽しむくらいのつもりで臨みましょう。
そういえば我が家の上の子も、「この種植えたら怪獣がでてくるんだって!!」と水やりに精を出していたことがありました…。そりゃ無理だ。
まとめ
子どもの想像力を伸ばすために大切なことは
- 読み聞かせ
- 外遊び
- 本物
- 時間
- 否定しない
どれも今日からできる簡単なことばかりですが、日々の積み重ねが子どもの将来を左右するといっても過言ではありません。
親子の時間が取りやすい幼少期が想像力の芽を育てる大チャンス。
スキンシップを楽しみながら、子どもの能力を伸ばしてあげましょう。