子どもとの暮らしの中で特に困ってしまうもののひとつが癇癪(かんしゃく)ですね。
特に1~2歳児は、
- 自分でやってみたい、けどうまくいかない
- 何だかイヤな気持ちだけど上手に伝えられない
など、いろんな状況がきっかけで癇癪を起しやすい年代です。
突然泣きわめき、何とか落ち着かせようとしてもどうにもならない・・・
そんな状況が長く続くとママもイライラしてくるし、「もしかして通報されるのでは」と周囲の目も気になりますよね。
実は我が子も、ほんの些細なことが引き金となって癇癪を起こすような神経質な子どもだったので、私はいつも胃がキリキリして気持ちが休まるときがありませんでした。
でも、よく考えたら子ども自身もどうにもならない気持ちが爆発しちゃっただけ。
本人もきっと辛いんです。
そこで、「どうしたらお互い楽しく過ごせるんだろう」と試行錯誤を重ねた、私なりの対処法を紹介します。
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癇癪を起こす『パターン』を見極める
突然泣き始めたように見えても、その背景には必ず癇癪を起こす『きっかけ』があります。
大まかに分類すると、
- お腹が空いた、眠たい、疲れた…など生理的なもの
- どこかが痛い、かゆい、チクチクする…など身体的なもの
- 悲しい、悔しい、不安…など感情的なもの
に分けられるようです。
癇癪が起きた時間、場所、直前に何をしていたかなどをノートに記録してみると、こういう状況に弱そうだ、と大まかな傾向をつかみやすくなります。
ちなみに我が子の場合、きっかけとなるのは『不安感』でした。
それまではただオロオロしていましたが、記録を取るようにしたおかげである程度客観的に観察するくせがつき、少し冷静さを取り戻すことができました。
癇癪が起こりそうな状況を『避ける』
大まかに傾向がつかめてきたら、なるべくその状況を近づけないような対策を練ります。
例えばお腹が空いている時なりやすいなら、外出前に小さなおにぎりを食べさせておく、鞄にちょっとしたおやつを入れておく、といった感じです。
我が子は不安感からの癇癪が多かったので、
- 今から○○に行くよ
- ○○は、こんなところだよ。
- こんな人がいて、こんなことをするよ。楽しみだね。
などと、丁寧に説明するよう心掛けていました。
また、「この服着たくない」などわがままやこだわりからくるものは、「赤と黄色、どっちの服にする?」など、なるべく本人に選ばせるようにしました。
起きてしまったら目の前の景色を変えて
なるべく苦手な状況を避けてはいても、すべてを避けきれるわけではありません。
では、癇癪が起きてしまったらどうすればいいいでしょうか?
私は、「これは長引きそうだな」と感じた時点で、こちらの要求があれば一旦取り下げ、抱っこしてその場を離れるようにしていました。
しばらくは激しく泣いていても、そのまま家の周りをお散歩したり、違う部屋で違うおもちゃを見せたりして、落ち着くのを待ちました。
ずっとその場にいるより、暴れてもその場から離したほうが、気分転換がしやすいようでした。
話をするのは落ち着いてから
泣いている間は子どももパニックになっていてこちらの話は全然届いていないので、この間に叱ったり説得しようとすると、ついこちらもつられてヒートアップしてしまいます。
よく考えると、「子どもも何かが嫌で、でもそれが伝えられなくて泣いてるんだよなあ・・・」
それに気付いてから、子どもが泣いている間は全く別のことを考えたりして静かに待つように心がけました。
話すときには、くどくどと叱るよりなるべく簡潔に。
「○○しないよ」というより「××してね」とすべき行動を説明した方が分かりやすいようです。
あ、もちろん「どこかが痛い」「タグが当たってちくちくして気持ち悪い」などの場合は、待ってないですぐに対応してあげてくださいね。
まとめ
- 癇癪が起きる『パターン』をつかむ
- 癇癪を起こしそうな『状況』を避ける
- 起きてしまったら『場面転換』で気分転換
- 落ち着いてから簡潔に話す
以上が、私のおすすめの方法です。
癇癪が起きると親も子も辛いですが、これも今だけ。
子どもが成長し、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになると、癇癪の回数も強さもぐっと減ってきますよ。
対応するママは大変ですが、これも「やりたい」「伝えたい」という成長の証。
次のステップに進むために必要なものと前向きにとらえ、適度に気分転換しつつ、気長に付き合いましょう。
ただし、あまりにもひどい癇癪を何度も繰り返す場合は、その子自身が持つ特性からくる『生き辛さ』が隠れているのかもしれません。
各自治体の育児相談室などで話を聞いてもらえますので、一度問い合わせてみてくださいね。