「イクメン」という言葉が一般的に知られるようになり、男性の育児参加も珍しいことではなくなりました。

が…

 

実際、おたくの旦那さん、いかがですか?

 

「こちらが期待しているほど育児に関わってくれない」

「そもそも忙しすぎて帰ってこない」

 

と育児に参加してくれないことをぼやく声もあれば、ある程度参加してくれていても「やってやってる感半端なくて頼みたくない!」なんて不満もよく聞かれます。

 

また、「外では抱っことかしてくれるけど家では無関心」なんて残念な声もちらほら…。

では、奥さんが求めている理想の「イクメン」とは?

 

また、旦那さんを「理想のイクメン」に育てるための秘訣とは?

というテーマについて、私なりに思うことや、我が家の旦那さまにこっそり実践している(笑)理想のイクメン化計画について、書いてみたいと思います。

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理想は「かゆいところに手が届く」パートナー!?

例えば、あなたが上の子の相手をしながら、下の子のミルク用にお湯を沸かし、旦那さんの仕事着を洗濯し、食事の準備をしていたとします。

 

突然、上の子が「おしっこ!」と叫びました。

あなたは食事の支度を中断し、上の子をトイレに連れていきます。

 

ほぼ刻を同じくして、

  • 寝ていた下の子が目を覚まして泣き出す。
  • お湯が沸いて、ケトルの笛が鳴りだす。
  • 外から「宅配便で~す」と声がする。
  • 洗濯機終了の音が鳴る。

日々育児をやってると、こんなてんやわんやの事態も日常茶飯事。

 

では、もしその場に旦那さんがいたとして、あなたはとりあえず何を手伝ってほしいと思いますか?

  1. 宅配便への対応
  2. 泣いている下の子を抱っこする
  3. 上の子のトイレ要員交代
  4. やかんの火を止める

緊急度が高く、男性が目につきやすい順に並べるとこんな感じでしょうか。

 

例えばここで、「下の子を抱き上げてあやしながら宅配便に対応」とか、「とりあえず火を止めてから宅配便に対応し、さらに下の子をあやしてくれる」なんてさらりとこなしてくれると、ママとしては本当に助かりますよね。

 

ですがここで「印鑑どこ?」とか「おむつの替えちょうだい~」なんて言われたら、仕事増やすな!!と怒りが…。

旦那さんは手伝ってくれようとしてるんですけどね。

(座ってスマホいじりながら「お湯わいてるぞ~」なんて言うのは残念ながら論外です)

 

また、この状況で「洗濯干しといて~」とかはかなりNGな行動。

さらに言うと、ちょっと手伝って「疲れた~」なんて顔で座り込もうものなら、ママの怒りメーターもMaxに…。

つまり、ママの求めるイクメンとは、「家でも外でも、まるで自分の分身のように育児家事を手伝ってくれる男性」にあるのではないかと、私は思うのです。

理想のイクメンに育てるための5ヶ条

ただ、上記の場面で、ママが「これやってくれると助かる」と思うポイントを的確に把握し、それを遂行するためには、実はかなりのスキルが必要です。

考えてみてください。

 

就職してすぐ、「今この状況をみて的確に行動せよ」なんて言われても、実際今何をすべき場面なのか、今こなすべきタスクは?分かるわけがないですよね。

イクメンも社会人も一日にしてならず。地道な積み重ねが大切です。

 

では、実際どうやったらママの理想のイクメンが育つのか?

以下、決して成功例とはいえないのが弱点ですが…現在進行形で努力中!!な、「旦那さんを理想のイクメン化させるための私流5ヶ条」をご紹介します。

① やるべきことを「具体的に」伝える

やるべきことが山積みで手伝って欲しい、というか夫婦なんだからそこらへん察して手伝ってよ…なんて勝手にイライラしていませんか?

「察して」はたとえ夫婦でも不可能と思って下さい。

 

それよりも、「赤ちゃんのおむつ交換して」「テーブル拭いてお箸出しといて」などと、今やるべきことを具体的に指示するほうが、お互いイライラせず平和です。

 

また、おむつ交換など、ママにとっては当たり前のことでも、育児初心者の旦那さんにとってはかなりの難易度。

最初からうまくできなくてもイライラせず、「サイドのぴらぴらは立てる」とか超細かいことまで手取り足取り教えるつもりで臨みましょう。

② やるべきことを「視覚化」する

例えばゴミ出しの曜日、子どもに飲ませる薬の種類…などなど、手伝って欲しいけど覚えるのが大変な事柄は、ホワイトボードやカレンダーなどを利用して視覚化するとスムーズです。

 

起きる時間、着替える時間…など子どものタイムスケジュールは、一度視覚化しておくと子ども自身もそれを見て覚えやすくなるのでおすすめですよ。

③ モノの「定位置」を共有する

ママ自身は毎日やっているからここにこれがある、と把握できます。

けど、たまにしか育児に参加しない旦那さんにはまずモノの位置が分かりません。

 

いちいち「あれどこ~?」なんて聞かれたらこちらの作業も捗らないので、まずはモノの定位置を家族で共有しましょう。

そのためには、よかれと思ってモノの位置を度々変えないこと。変える時は家族にきちんと知らせること。

時間と余裕があれば、ラベリングなどで視覚的に探しやすくするとなお良しです。

④ ダメ出ししない

自分とやり方が違う、求めている水準に達していない…なんてこともよくありますね。

ですが、そのたびにいちいち指摘していたら、旦那さんも手伝いたくなくなっちゃいます。

 

まず頭ごなしにダメ出しするのは即刻やめましょう。

ある程度は目を瞑ることも必要ですが、どうしても伝えたい場合「感謝の気持ち」+「改善点」の順で話すと角が立ちにくいですよ。

⑤ 子どもに言わせる

例えば子どもが「遊んで~」なんて言ってきた時、ソファでくつろいでいる旦那さんが目に入ったら。

「ちょっとあなた!子どもの相手してやって!!」なんてママに言われるのと、「パパ~遊んで~」と子どもに言われるの、どちらがすんなり動きたくなると思いますか?

もちろん後者ですよね。

 

というわけで、「子どものことは子どもに言わせる」のが一番です。

まだしゃべれない赤ちゃんの場合、「○○ちゃんがパパと遊びたいんだって~」とママが代弁しても、大概うまくいきます(笑)

パパに一言…育児は「手伝う」ものではありません

ここでどうしても世の中のパパたちに言いたいことがあります。

育児は「手伝う」ものではなく、「共有する」ものです。

 

俺ってすごい手伝ってやってる!!という態度は、確実にママに伝わります。

そして、それはママを激しくイラつかせる原因に…。

ですから、どうか「ため息をつきながら」とか「ひとつ終わった後すぐ座り込む」とかはやめていただきたいのです。

そのような態度で子どもに接するくらいなら、外にでも出ててくれ!!と思われています、確実に。

まとめ

  • 今やってほしいことを的確にやってくれるのがママの「理想のイクメン」
  • イクメンを育てるための5ヶ条

① 具体的な指示
② 視覚化
③ モノの定位置を共有
④ ダメ出ししない
⑤ 子どもに言わせる

 

こうやってみると、ママの理想のイクメン、かなり難易度が高いかもしれませんね(汗)

でも、イクメン育ても要は仕事での新人育成と同じ。

教える側の工夫や根気強さが試される場面でもあると思うのです。

 

夫婦だから以心伝心で伝わるはず、ではなく、これでもか!というくらい細分化して教えることが、結果的に「戦力になる」パートナー=理想のイクメンに繋がります。

育児は長く続く夫婦の共同作業。お互い信頼し、協力しあえるパートナーとなるためにも、ママの努力は必要不可欠なのです。

ただでさえ慣れない育児と同時進行で大変ですが、最初が肝心ですから、頑張っていきましょう!